『言葉ははかない』がうまれるまで 03

☆写真集の企画は、どのように進んでいったんですか?

2010年6月くらいに、まずはスピッツの事務所グラスホッパーを訪ねてさ、デビュー当時からのマネージャーで今は代表の坂口さん、俺はグッチャンと呼んでますけど、グッチャンに相談しに行った。時間を取ってもらって、正式に事務所に話しをしにいったんだよ。

俺は、その年3月にスーダンの写真集を出したんだよね。各地で写真展や講演をしてたの。出版記念パーティにグッチャンが来てくれて、すごく喜んでくれ た。普通、挨拶してちょっとしたら帰るでしょ。でもさ、夜中までずっといてくれて、飲んでいろんな話しをしてさ。スピッツの現場とは、また違うグッチャン がいて。すごくうれしかったな。

☆スピッツのデビュー以来、事務所の坂口社長とも一緒に旅をしてきましたね。

そう。だから、まずはグッチャンにね、話をしようと思った。スピッツの事務所に行って「写真集を作りたいんです」と言うと「いいですよ」って即答。

「へ?」って、なるでしょ、こっちは。まずは事務所の許可を得て、メンバーの許可を得て、中身を作って、それからまた何度も確認してもらって、許可を出してもらって、そうやって作るものだと思ってるからさ。

「内藤さんが決めたならそれでオッケーですよ。内容に関してメンバーと相談する段階じゃないでしょ。中身は改めて相談しましょう。スーダンの写真集も感動しました。内藤さんが決意されたんなら大丈夫です」というようなことを言ってくれた。

写真家として尊重してくれている雰囲気が伝わってきて、本当にうれしかった。その信頼に本気で応えなければならないと思ったら、余計に熱が入ったよ。

実は、途中で何度も放り出そうと思ったり、放置していた時期もあったんだけど、グッチャンが「内藤さんの作品集にしましょうよ。内藤さんが考えて、ストーリーを作る、それが素敵だと思う」と言ってくれたことも、制作の大きな支えになったね。

 

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