『言葉ははかない』がうまれるまで 15

☆写真のピックアップ作業が始まって、ひたすら写真と向き合っていましたね。

9月にダンボールを開けて、10月11月とコンコンと整理していた。3月の出版を目標にすると、スケジュール的には超ギリギリで、立ち止まることはできないんだよね。

だけどさ、作業に集中しながらも、いろんなことを考えてしまうんだ。被災地のこととか、放射能のこととか、いろんなこと。家に籠もってこんな作業をやってる場合じゃなくて、俺は被災地に行ってやれることをやるべきなんじゃないかと、ずっと葛藤していた。

「スピッツの音楽を心の支えに生きている人は、きっと日本中にいます。被災した方や避難した方はもちろんですが、311で傷ついていない人はいません。内 藤さんが撮りつづけた写真を喜んでくれる人がいるのなら、恩返しができるのは今じゃないですか? 写真集を待っている人は必ずいますよ」と言ってくれた人 がいた。

☆20年を越えて演奏しつづけるライヴバンドの軌跡を、50万カットにおよぶ写真の中から選び出す。それは祈りにも似た行為でしたね。

うん。本当にそうだった。

そして、11月18日三郷市文化会館でのライヴを撮影していた時に、ある一枚が撮れたんだ。その写真が撮れたことで、俺の中で写真集の製作が本格的に動き始めた。

今はデジタルカメラを使っているから、撮影しながら写真を確認するんだけれどね。それを見た瞬間「写真集のトップはこれなんだっ!!」と確信した。

同じ時期に新曲を聞いて、彼らの明確なメッセージを受け取った。やっぱり俺は、スピッツのメンバーに背中を押されて、それで前に進んでいけるんだよな。

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